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青柳と言う貝~とても可愛そうな本名の子……~ [自作料理:丼物]

バカドン.jpg 

皆様こんにちは[exclamation×2]

新庄でございます。

今日も丼物作っちゃいました。やはり日本人は米を食べて米で体を作っている人種なんだなぁと実感する今日この頃です。

で、今日の丼物は何かと言うとタイトルにある通り青柳と言う貝を使った卵とじけいの丼です。 

作り方

①タマネギをスライス

②卵を割って軽く溶く(白身と黄身がはっきりと分かれるぐらい) 

③貝から剥いた「青柳」を醤油、酒、みりん、出汁でつける

④タマネギをしんなりするまで炒めて③を汁ごと入れる

⑤3分ぐらい炒めて味を確認。甘め辛めなどの好みに合わせて砂糖や醤油を足す

⑥卵とじして丼に盛ったご飯の上にかけて完成[ぴかぴか(新しい)] 

とこんな感じです。ちなみに最近の私の丼物に刻み海苔だけでなく白胡麻が一緒にかかっているのは刻み海苔と白胡麻が丁度一回分づつパックになっている永谷園の商品を使っているからです。

使いかっても良く、保存も効いてお値段も手ごろで良い物ですのでご紹介しようとしていたのですが楽天様で同じものは扱っていませんでした、無念[バッド(下向き矢印)] 

代わりといってはなんですが青柳と言う貝を知らない人向けにコレをご紹介

 

舌切

舌切
価格:1,188円(税込、送料別)

小柱

小柱
価格:1,793円(税込、送料別)


上の方は「舌」下の方は「星」とも呼ばれています。上は刺身なんかで、下のものはちょっと高級なかき揚げなんかで使われることが多いです。
 
さて、今回の雑学はこの青柳さんについてのものですが、タイトルにあるようにこの貝の正式な学名はとても可愛そうな名前です。
 
「バカ貝」
異歯亜綱- バカガイ上科- バカガイ科- バカガイ属 の「バカと言うのがこの子の本名です。
 
疑う人は調べてみて下さいマジです。 
 

東南アジアから東アジア南部にかけての浅海に主に分布する二枚貝でアサリとかハマグリみたいな見た目です。

日本では、太平洋沿いの土地を中心にアサリと並んで食用としてなじみ深い貝であり、「食用加工品となった状態の軟体部位全体」、つまり貝の中身を「アオヤギ」「青柳」と呼びます。あくまで生物としてのこの貝の名称ではないです。 
 
この可愛そうな本名が何でつけられてかと言うと、実はかなりの説がありまして
 
①外見はハマグリに似ているものの、貝殻が薄く壊れやすいことから「破家貝」として名付けられたとする「バカと言う風に読むだけで馬鹿とは関係ない説」
 
②いつも貝の口をあけてオレンジ色をした斧足(ふそく)、足とか舌を出している姿が、あたかも口を開けて舌を出している「馬鹿」なヤツのように見えたからなどの「貝が馬鹿に見える説」 
 
③特定の場所に密集して一度に大量に取れたりするので、「馬鹿みたいに大量に獲れる貝」の意でその名が付いたとされる「スゴイとか超と言う意味の説」
 
④高値で取引されるハマグリと勘違いして素人が喜ぶ様から馬鹿なヤツが取れると喜ぶ貝という、「馬鹿が採る貝と言う説」
 
の大きく分けて4つがあります。 
 
美味しいんですがこのままの名称で各地に広げるのもどうかと思うという業者の方の発案で「青柳」と言う名称を中身の方につけたと言う経緯で殆どの人は「青柳」と言う名称で見た事があるかもしれませんがコイツの名前はバカ貝です。 
 
ジョジョの奇妙な冒険と言う漫画の主人公たちが「ジョジョ」と言う渾名でそれぞれにちゃんとした本名があるのと同じで「青柳」と言う渾名の「バカ貝」と言う本名があります。 
 
ちなみに青柳と言う渾名の由来は当時の江戸周辺地域におけるバカガイの一大漁獲量を誇る上総国市原郡青柳(現・千葉県市原市青柳)の地名からとってつけた「雅称(がしょう)」つまり綺麗な呼び方という事にして呼び代えたのが始まりです。
 
まぁ、港や市場でだけならともかく一般市場に出回った時にバカバカとは言いにくいですからね、仕方のないバカ貝です。 
 
恐らく後にも先にもこんなにバカバカと書くのは人生初めての経験です、楽しくなって思わず連呼してしまいます(笑) 
 
そんな私のストレスを一身に受けてくれたこのバカ貝、どんな食べ方でも非常に美味しいです。
 
新鮮な貝から剥いたばかりの状態のものを生のままやさっと茹でて山葵醤油も美味しいですし、味のタタキみたいにして食べる「なめろう」と言う料理や、それを焼いた「やきさんが」
 
星の部分だけを小柱として扱うならかき揚げやバター炒めも絶品、舌の部分だけを干し物は酒のつまみにもいいです[ビール]貝ごと溝知るにはあまりしたものを見たことがないですがアサリと同じような調理法も基本可能です。
 
水中に棲息するため、酸欠に弱く砂抜きができないため、身全体は食べられないと言われているそうですが、私の祖母の故郷千葉県富津市ではどうやっているのかは知りませんがしっかりと砂抜きされており、普通に身全身食べても砂をかむことは殆どなかったので25才まで私は世間でそういわれている事を知りませんでした[たらーっ(汗)]
 
ちなみに千葉県の市原市の青柳は現代ではバカ貝があまり取れず扱っていません。関東圏における現代のバカガイの主な漁獲を行っているのは同じ千葉県ですがさっきちょっと触れた富津市という所です。
 
名前は悪いですが味は最高です。見た目も悪いことなくあさりやはまぐりと同じです。新庄イチオシの食材ですので、もし青柳と言うやつを見かけた際は、見かけた際は
 
「あ、バカだ」
 
と小声で呟いて買って食べてみて下さい。イロイロと楽しめること請け合いです。
 
新庄純次でした。 
 
 
 

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