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コレは私の思い出の品です。 [自作料理:オリジナル]

皆様こんにちは[exclamation×2]

新庄でございます。

今日は私の思い出の品を皆様にご紹介いたします。この料理を作り出したのは新庄がカナダにいた頃でした。お前の舌は外国人だなと言われる私でしたが「オラは日本育ちの日本人だぁ[むかっ(怒り)]という事で無性に生魚をおかずにご飯が食べたくなったときの事です。

当時のカナダにあるエドモントンの私の周辺のお店には生で食べられる魚は愚か、魚そのものが殆ど売っていなくて本当にこの悲願の達成まで長く辛い道のりを経験しました2ヶ月ぐらい(笑)

それではご紹介させていただきますその料理
本日ご紹介する料理はコチラ[exclamation×2]


鮭丼.jpg

鮭丼です。正確にはサーモンのたたきが乗ったご飯です。なんか私の紹介する料理の丼率高いですね(笑)

作り方はシンプル。刺身用サーモンをタタキにしてわさびと柚子胡椒を加え混ぜ、青ねぎを加えて具は出来上がりです。後は炊けたご飯の上に刻み海苔と胡麻を散らして具を載せ真ん中に卵の黄身を乗せて完成[ぴかぴか(新しい)]

この写真は改良を加え続け、今では完成形としてこの形になりましたがこの料理の原型はこんなものではなかったです。

始まりはカナダのとあるスーパーにサーモンがワゴンで販売されていたことでした。生臭さもなく中々の鮮度のものだと気が付いた私は直ぐに店員さんに伺いました。

「Is it raw and is it eaten?」(コレ、生で食えますか?)

「raw? Oh GOD!」(生?ありえんわ!)

そう先ずは挫折です。当時の私は知らなかったのですが生で鮭を食べることは出来ないのです。寄生虫が多く、60度以上で数分間加熱するか-20度以下で長時間保存しないと死滅させることが出来ないので基本的に生食用の魚じゃないのです。

今世界で刺身や寿司ネタとして食べられているのは必ず、冷凍し解凍したものか、もしくは衛生管理の行き届いた無菌状態の生簀で完全養殖したもののどちらかなので安心して食べることができますのでご安心ください。

1980年代後半(ロシアでモスクワオリンピックやっているぐらい)にノルウェーの養殖業者が魚を生で食べたがる日本人へ輸出向けに考案した無菌状態の生簀で完全養殖したタイセイヨウサケを紹介したのが始まりだそうです。

当時の人たちはコレをまず拒否していました。生で食べたら寄生虫がいるという認識があるから大丈夫と言われても受け入れにくかったのでしょう。ふぐ食べて死人を出す国の人間が何を言っているとちゃんちゃらおかしな話ですね。

特にノルウェーの方が押した寿司ネタとしての起用に関しては当時の職人からは猛反対、そんな外道は使えない!と言われて人気がなかったそうです。しかし1995年コレに目をつけたお寿司屋さんがいました。お寿司が回転しているお寿司屋さんを経営している方々です。

伝統よりも話題性が大事な集客がメインなので今まで食べられていなかった握り、いいじゃないか!という事で鮭握りではなくあえてサーモンSUSHIとかトロサーモン握りなどと名付けて展開しコレが人々に受けたことがきっかけで日本で生で鮭を食べる文化が始まりました。

そして考えてみれば何と15年もノルウェーの方は日本に「生で鮭食べてみろってうまいから!」と言い続けていたのですね、ありがとうございます。そしてそんな始まり方をした生で食べる習慣なので刺身でも寿司でも「鮭」ではなく「サーモン」と言う表記が使われることが多いのです。

何故か間に雑学を挟んでしまいましたので話を戻しますと、とにかく魚が生で食べたい私は唯一見かけたこの鮭を生で食べることに情熱を傾けました。生で食べれない理由を調べ、どうやったものが食べられるのかを調べ、私の理想に近い状態で売っている場所を尋ね、そしてついに発見したのです[exclamation]

中国の方がやっている日本料理屋さんでも納得して「SASHIMI」で使っていると言う冷凍の鮭を[exclamation×2]なんか突っ込みどころがある話しですが気のせいです。

世界最大のショッピングモールであるエドモントンモールと言うものがラッキーな事に私の住んでいたところの近く(車で1時間ぐらい)にありそこで手に入るというものらしいのでホームステイファミリーの方にそれを話すと快く連れて行ってもらいました。

そしてついに手に入れた目的の鮭、ワクワクして流水解凍するとなんと油がノッてない……。まぁそれでもいいかと食べるもののおいしいっちゃおいしいのですがイマイチ物足りない。コレはナントカしなければ……。

ホームステイ先に本格的な冷凍室(冷凍庫ではありません冷凍室があるおうちでした。)があり、幸いかなり大きな鮭を買ったので挑戦する回数には余裕があったのですがもったいないので食べれないほどのものにはしたくない。そこで最初はあぶって見ました。

結果はあんまり変わりませんでした。次に湯引き、塩と胡椒とレモン汁で美味しくいただきました。が、求めていたのはコレではありません。

そしてついに至ったのはタタキ!油がイマイチなのでサラダ油をちょっと足してたたきました。わさびがないのでローストビーフで使うホースラディッシュを入れてみました。

ねぎが欲しかったのですがコレも中々見つかりません。一緒にモールで買って来いと言う話しですね、忘れていました。なのでたまねぎを極薄くしたものを更に細かくして混ぜてみました。

お米は日本から送ってもらいました。向こうの主流のお米はインディカ米で白米として炊いて食べるのにはちょっとだったからです。醤油も同様に日本産です。コレも売られてはいたのですがたまり醤油のような甘さと醤油の匂いがないというちょっと変わった仕様のものだったのです。

そしていざ実食[exclamation]悪くはなかったです。ただ何と言うか、もっと美味しく食べたいなとは思いましたが。

そしてこの鮭丼の原型を改良する日々が続きました。サラダ油をオリーブオイルにしてみたり、たまねぎを止めてねぎを買ってきたり、ホースラディッシュはなしで作ってみたり、あえて現地で買ったしょうゆを使ってみたり、生卵を加えてお腹を壊してみたり。

そして日本に帰ってきてからついにこの鮭丼は完成したのです[exclamation×2]卵は何で最初乗っけたのかと言うと向こうで生で食べた卵でお腹を壊したので、生で食べてもお腹を壊さない卵を食べてみたかったからです。実は私生卵本当はあんまり好きじゃないのです。

そんな風にして作られたこの鮭丼。日本ではいとも簡単に作ることが出来、美味しくいただけます。皆様もたまに見かけたら是非挑戦してみてくださいませ。

それでは新庄純次でした。
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