SSブログ

料理(全般)ランキングへ

お袋の味って聞いた事ありませんか? [自作料理:日本料理]

皆様こんばんは[三日月]

新庄でございます。

タイトルで分かるように本日ご紹介するのは家庭料理です。専門的な料理や本格派っぽい料理を作る人は尊敬や敬意を集めるが家庭料理を作れる人は愛をもらえる。とどっかの雑誌で以前読みましたが嘘ですね、アレ[人影]

だって専門的な料理や本格派っぽい料理を作る人でも愛がもらえることもありますし、家庭料理を作れる人でももらえない事もありますから結局人によるってことです。つまり料理と愛情には何の因果関係もない[exclamation×2]

大事な事なのでもう一度言います。つまり料理と愛情には何の因果関係もない[exclamation×2]とはいえ結婚相手となると話は変わるかもしれませんね。どうせなら美味しい料理を作ってくれるパートナーと生活していたほうがお財布にも優しいですし、究極胃にも優しいという事もあるかもしれません。

まぁそこまで料理が得意じゃない人はあんまり料理したがらないですが例外というモノが世の中にはあるもので、私は以前、外は黒こげ中は生と言う鳥の唐揚げを自信満々に振舞ってくれる女性や、塩味が効いてお酒のつまみに合う、を通り越して、塩味が効きすぎて亡くなった祖父に会うと思わされた野菜炒めを作る男性と一緒に生活をしたことがあります。

このブログを読んでくださっている皆様のような方がこのような料理を振舞う人をパートナーに選ぶと言う不幸が起こらないことを私は心から祈っています。

何の話でしたっけ?ああ、家庭料理の話しでしたね(笑)当然家庭によって変わるでしょうし、大きく分けても国や地方で当然変わりますが、日本人の家庭料理といったらこれでしょう[exclamation]

そんなわけで本日ご紹介するのはコチラ[exclamation×2]

にくじゃが.jpg

肉じゃがです。日本の煮込み料理の代表の一つと言ってもいいでしょう。この写真では豚肉の細切れを使用しましたが当家では基本牛ブロックを角切りにしたものを使います。

定義としては肉、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、糸こんにゃくなどを油で炒めて、醤油、砂糖、みりんで煮たもの。肉は指定がなく、牛肉、豚肉、鶏肉なんでもOK。カレーと殆ど同じ材料で作れます。糸こんにゃくは違いますけどね(笑)

当家の作り方は以下の通り。

①にんじん・ジャガイモは皮をむいて一口大よりやや大きめにカット

②たまねぎのカットは二種類用意します。(出汁甘み用と具用です)
 片方は5ミリぐらいにスライスし、片方は一玉を八分の一にカットします。

③スライスしたたまねぎを炒め、透明になってきたらにんじん・ジャガイモを入れて炒めます

④この間に片手まで牛肉のブロックを解体して一口サイズにします。
(面倒くさい人は角切りのものを買いましょう)

⑤ジャガイモの角が透明になってきたら水と酒を野菜ひたひたまで入れます、比率は水8酒2ぐらい。

⑥肉、もう片方のたまねぎ、糸こんにゃくを入れて強火で沸騰させ灰汁をとります。

⑦出汁の素、醤油、みりん、酒、砂糖で薄めに味をつけて煮ます。
(このときに調味料の配分を考えたり覚えてなくても麺つゆを使うという技で簡単に解決できます。)

⑧暫く煮てじゃがいもに簡単竹串が通るぐらいになったら味を見て自分の好みに最終調整。

⑨調整が終わったら火を止めて1時間ぐらい放置してから頂く前に弱火でじっくり再び暖めます。

以上で完成です[exclamation×2]
ちなみにポイントはあえてある程度に崩すと言うところにあります。あの汁が垂れたご飯をより美味しく食べるためです(笑)

そんな肉じゃがはアイルランドの国民的料理アイリッシュシチューに似ているので、明治時代にコレがベースに作られている日本お得意の魔改造料理と言われたり、もっと古く江戸時代にロシアのボルシチに醤油を足したのが始まりとか言われて何がベースになったのかは定かではありませんが、実はこの料理が「肉じゃが」と呼称され確立したのは1970年代と意外と最近です。

この料理の生まれとして一般的に知られているのは日露戦争のバルチック艦隊戦で有名な東郷平八郎がイギリスの留学先で食べたビーフシチューの味を非常に気に入り、日本へ帰国した後で艦上食として作らせようとしたのが始まりと言われています。

しかし、戦艦の中には当然ワインもドミグラスソースも無く、そもそも命じられた料理長はビーフシチューのレシピを知らず、彼の話からイメージして何とかそれに近いものを出そうとして作ったのが始まりという話ですね。

使っている食材がほぼカレーと同じ事から恐らく海軍の艦上食がベースなんだろうと言うところまでは同意できるのですが、そもそもどんな話をしたらビーフシチューに砂糖と醤油を使おうと思うのかも謎です。

ビーフシチューのレシピを知らなくても、料理長をするぐらいなのだから存在は知ってはいたでしょうし、その頃には本家本元ビーフシチューの改造、もとい、アレンジ料理ハヤシライスが日本の洋食屋での一般的メニューであったのですし、この人を料理長に任命した人は人を見る目がなかったとしか言いようがありません。

そんな東郷平八郎が考案したと言う話を基に、京都にある舞鶴市と広島にある呉市がこの料理発祥の地として名乗りを上げていますが、現存する最古の肉じゃがのレシピが舞鶴総監部に寄贈されているということもあり舞鶴がやや優勢です。

ちなみに舞鶴市は男爵芋、呉市はメークインをそれぞれ遣うという事を特徴として主張していますが、元々艦上食として作られたのならわざわざジャガイモの品種をえり好みしていないでしょうし、そんな事までレシピに書くか?という疑問はありますね。

そして事実ないのでしょう。うちはライバルのものとは違う!それはここが違うんだ!という主張は今も昔も変わりませんね。私からしたら美味しかったら、あるいはその時安い方を使ったらどっちでもいいじゃないかという話しです。

ちなみにこの肉じゃが、最初こそ肉、ジャガイモ、にんじん、たまねぎというものだけで構成されていて「肉と馬鈴薯の甘煮」という料理名だったそうで、作りやすさと普段そろえている材料という事もあり日本の軍、陸海軍それぞれに公的な教本などにレシピが記載され、肉じゃがの調理法は両軍問わず日本軍内に広まっていきます。

後は海軍カレーのように部隊ごとにアレンジが入り、いつしかこんにゃくが入れられたり、うちは豚肉、うちは牛肉、うちは鶏肉を使うぞと今の定番の材料と調理法は軍を離れて一般市民が口にするようになってからと言われています。

今ではご家庭ごとのアレンジも相当のものでしょう、関西では牛肉を使うことが多く、関東では豚肉を使うことが多いといわれていますがそれもどちらともいえません。

私は生まれも育ちも関東ですが教わった肉じゃがでは牛肉を使う調理法でしたし、肉の形についてもブロック使ったり細切れ使ったり切り方も様々です。鶏肉で作ったモノだってありますしね。

そんな家庭によって味付けも材料も特徴が出る料理だからこそ家庭料理の定番、お袋の味などといわれるこの料理。皆様も是非挑戦してみてくださいませ。

新庄純次でした。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0


人気ブログランキングへ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。