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コレは鯵ですか?いいえコレは鰯です。 [自作料理:揚げ物]
皆様こんにちは
新庄です。
昨日は酷い天気でしたが、今日はいい天気で春を感じさせる温かさがありますね。まぁ私の住んでいるところでは、って話なんですが。
そういえば4月なんですね今、最近寒い日が続いていたのですっかり忘れていましたが新社会人や新入生が今は世の中にわらわら居るのですね。そう考えるとちょっとなにしてるんだ私って気にもなりますがそんな事考えてもいいことなんて何もないのでこういうことはさっさと美味しいもの食べて忘れることにします(笑)
と、いう事で今日の美味しいものです。
鰯の磯辺揚げです。一緒に映っているのは付け合せのレタスとアサリの味噌汁とご飯です。
魚に弱いでいわしです。皆さん知ってますでしょうが一応言わせていただきます。魚に弱いで「いわし」、人に弱いで……間違えました。人に夢で「はかない」
おっと、このままではまた気分が沈んでしまうのでさっさとお料理の紹介に行きます。
磯辺揚げってそもそも皆様知ってますかね?大きく分けて2種類ありまして、食材に海苔を巻いて揚げるバージョンと、衣に青海苔を混ぜて揚げるバージョンがあります。ちくわの磯辺揚げとかの方が馴染みがあるかもしれませんが今回は鰯のものにしてみました。
ちくわの物だとこんな感じですね。
なに汚い
ごめんなさい元々ブログ用に取ったものじゃないんで勘弁してください。
まぁ見ていただいて分かるように磯辺揚げと呼ばれる商品は大概のものが海産物や練り物のてんぷらの衣に青海苔を混ぜてあげたものを指します。逆に山のものとか形が崩れやすいものを磯辺揚げにするときは食材に海苔をまいて揚げる形が多いようです。
てんぷらを知らない人は日本人にはいないでしょう。海外の方にも結構浸透しておりますし今更コレの解説なんて、と思われるかもしれませんが今日はてんぷらの雑学です(笑)
天麩羅・天婦羅と漢字で書きます。かけないような漢字で見たことがなくてもなんとなく読めてしまうところが凄いですね日本人って。
作り方は食材を、卵・水もしくは出汁・小麦粉をあわせたものを衣にして、油で揚げる。使う食材は何でもありでエビやイカなどの海産物からキノコ類や野菜、変わったところだとアイスとか饅頭なんかもあります。
饅頭のてんぷらは何度か頂きましたが美味しかったです。アイスのてんぷらも食べたことがありますが別に揚げなくてもいいんじゃないかなと……。私の好みが大きく反映されている気がしないでもないですが(笑)
さて、このてんぷらは寿司と並ぶ日本料理として有名ですが、原型はもともと江戸時代に海外からもたらされた物です。基となった料理はフリッター。まぁそのまんまですね。てんぷらのころも作るのに失敗するとフリッターみたいになりますし。
ポルトガル人との貿易で関わるうちに向こうの食事を食べさせてもら時に
「コレは何?」
と指を指して聞いたところ
「tempera?」
と聞き返したものが料理名と勘違いしてそうなったと私は聞きました。どうもこのtemperaというのはシーズンと言う意味と、動詞においては油を使用して硬くするという意味があるそうなのでどちらの意味で言ったのかは分かりませんが、単語として動詞を使うことはないのでこんな会話だったのではないでしょうか?
日本人A「O que é isto?」(コレは何ですか?と指差し)
ポルトガル人「tempera?」(季節の料理のことですか?)
日本人A「Obrigado」(ありがとう。……そうかてんぷらという料理か!)
ポルトガル人「Sim……」(勘違いされていると気付かずに料理の説明をする。)
後日
日本人A「昨日俺ポルトガル人からてんぷらって料理ご馳走になったんだよ!」
日本人B「へぇーどんな料理?」
日本人A「ああ、エビがな衣で包んであってところどころ聞き取れた言葉によると……」
もしこんな状態だったら恐ろしく恥ずかしいですね!広まってから事実に気がつき赤面通り越してもしかしたらハラキリしてしまったかもしれません。
と私の頭の中ではこんな感じなのですが、この名前の由来というのもちょっと調べてみたところ諸説あるようで詳しく知りたい方はネットで探してみてください。
そしてこのてんぷらという料理、材料が少なく調理法も揚げるだけ、そして味付けがされないという特徴も有り素材の良さと料理人の腕が試されます。
タネ七分に腕三分
と昔から言われているように衣を作るところはもちろん、揚げるところまで腕が要求されます。私が学生時代に使ってもらっていたお店を始めに今まで恐らく私は数千人分はてんぷら揚げてきたと思いますがそれでもまだまだやっとスタンダードに同じそこそこの品質のものが出せるといったレベルだと言われました。
衣は市販のてんぷら粉を使用するとある程度楽ができます。油も今ではフライヤーを使わなくても温度を一定に保ってくれるコンロがあるのでこの辺は昔に比べてボトムアップしているとして、昔から変わらず料理人の腕を試される箇所があります。
それはタネの仕込み。ここにも手を加える必要性があります。仕上りを美しくするために、隠し包丁を入れたり筋切りをしなきゃいけませんし、使う食材ごとに薄く切ったり、切れ目を入れたり、あらかじめ軽く湯がくなどの下ごしらえによって、衣も種も適度に揚がるようにしないといけません。
また同じエビやイカでも種類はもちろん、大きさ、保存状態、食べ方によって引くほどやらなくてはいけないことが変わります。更にここに上で紹介した磯辺揚げにするときは、とか、かき揚げを作るときはと衣が変わります。
そして一般的に何で食べるかについて知識が要ります。天つゆを作るとなってきたら更にもう一仕事覚えねばなりませんし、このてんぷらはカボスを絞り塩で召し上がるのが、とかコチラは天つゆの薬味にアレを、コチラのてんぷらは天つゆの薬味にコレを使うのが当店のオススメです。とか・・・。
極めるには奥が深い、さすが食べ物や料理に関しては国民の殆どがオタクといわれる我が国の料理ですね。醤油と味噌だけが調味料の国と思う方もたまにいらっしゃるそうですがそういう方にも是非日本料理の奥深さを知っていただきたいものです。
ちなみにご家庭で作るには市販のてんぷら粉の袋に書いてある通りに衣を作り、油をとりあえず170度まで温めて(衣を落としてちょっとして揚がるぐらい)、ネタの食えないところを取って衣を着けてあげるだけでもスーパーで売っているものより美味しいものが出来上がります。
手作りというブランドと揚げたてというアドバンテージは何者にも勝りますのでご家庭でもたまには気合を入れて是非お試しくださいませ。
新庄純次でした。
新庄です。
昨日は酷い天気でしたが、今日はいい天気で春を感じさせる温かさがありますね。まぁ私の住んでいるところでは、って話なんですが。
そういえば4月なんですね今、最近寒い日が続いていたのですっかり忘れていましたが新社会人や新入生が今は世の中にわらわら居るのですね。そう考えるとちょっとなにしてるんだ私って気にもなりますがそんな事考えてもいいことなんて何もないのでこういうことはさっさと美味しいもの食べて忘れることにします(笑)
と、いう事で今日の美味しいものです。
鰯の磯辺揚げです。一緒に映っているのは付け合せのレタスとアサリの味噌汁とご飯です。
魚に弱いでいわしです。皆さん知ってますでしょうが一応言わせていただきます。魚に弱いで「いわし」、人に弱いで……間違えました。人に夢で「はかない」
おっと、このままではまた気分が沈んでしまうのでさっさとお料理の紹介に行きます。
磯辺揚げってそもそも皆様知ってますかね?大きく分けて2種類ありまして、食材に海苔を巻いて揚げるバージョンと、衣に青海苔を混ぜて揚げるバージョンがあります。ちくわの磯辺揚げとかの方が馴染みがあるかもしれませんが今回は鰯のものにしてみました。
ちくわの物だとこんな感じですね。
なに汚い
ごめんなさい元々ブログ用に取ったものじゃないんで勘弁してください。
まぁ見ていただいて分かるように磯辺揚げと呼ばれる商品は大概のものが海産物や練り物のてんぷらの衣に青海苔を混ぜてあげたものを指します。逆に山のものとか形が崩れやすいものを磯辺揚げにするときは食材に海苔をまいて揚げる形が多いようです。
てんぷらを知らない人は日本人にはいないでしょう。海外の方にも結構浸透しておりますし今更コレの解説なんて、と思われるかもしれませんが今日はてんぷらの雑学です(笑)
天麩羅・天婦羅と漢字で書きます。かけないような漢字で見たことがなくてもなんとなく読めてしまうところが凄いですね日本人って。
作り方は食材を、卵・水もしくは出汁・小麦粉をあわせたものを衣にして、油で揚げる。使う食材は何でもありでエビやイカなどの海産物からキノコ類や野菜、変わったところだとアイスとか饅頭なんかもあります。
饅頭のてんぷらは何度か頂きましたが美味しかったです。アイスのてんぷらも食べたことがありますが別に揚げなくてもいいんじゃないかなと……。私の好みが大きく反映されている気がしないでもないですが(笑)
さて、このてんぷらは寿司と並ぶ日本料理として有名ですが、原型はもともと江戸時代に海外からもたらされた物です。基となった料理はフリッター。まぁそのまんまですね。てんぷらのころも作るのに失敗するとフリッターみたいになりますし。
ポルトガル人との貿易で関わるうちに向こうの食事を食べさせてもら時に
「コレは何?」
と指を指して聞いたところ
「tempera?」
と聞き返したものが料理名と勘違いしてそうなったと私は聞きました。どうもこのtemperaというのはシーズンと言う意味と、動詞においては油を使用して硬くするという意味があるそうなのでどちらの意味で言ったのかは分かりませんが、単語として動詞を使うことはないのでこんな会話だったのではないでしょうか?
日本人A「O que é isto?」(コレは何ですか?と指差し)
ポルトガル人「tempera?」(季節の料理のことですか?)
日本人A「Obrigado」(ありがとう。……そうかてんぷらという料理か!)
ポルトガル人「Sim……」(勘違いされていると気付かずに料理の説明をする。)
後日
日本人A「昨日俺ポルトガル人からてんぷらって料理ご馳走になったんだよ!」
日本人B「へぇーどんな料理?」
日本人A「ああ、エビがな衣で包んであってところどころ聞き取れた言葉によると……」
もしこんな状態だったら恐ろしく恥ずかしいですね!広まってから事実に気がつき赤面通り越してもしかしたらハラキリしてしまったかもしれません。
と私の頭の中ではこんな感じなのですが、この名前の由来というのもちょっと調べてみたところ諸説あるようで詳しく知りたい方はネットで探してみてください。
そしてこのてんぷらという料理、材料が少なく調理法も揚げるだけ、そして味付けがされないという特徴も有り素材の良さと料理人の腕が試されます。
タネ七分に腕三分
と昔から言われているように衣を作るところはもちろん、揚げるところまで腕が要求されます。私が学生時代に使ってもらっていたお店を始めに今まで恐らく私は数千人分はてんぷら揚げてきたと思いますがそれでもまだまだやっとスタンダードに同じそこそこの品質のものが出せるといったレベルだと言われました。
衣は市販のてんぷら粉を使用するとある程度楽ができます。油も今ではフライヤーを使わなくても温度を一定に保ってくれるコンロがあるのでこの辺は昔に比べてボトムアップしているとして、昔から変わらず料理人の腕を試される箇所があります。
それはタネの仕込み。ここにも手を加える必要性があります。仕上りを美しくするために、隠し包丁を入れたり筋切りをしなきゃいけませんし、使う食材ごとに薄く切ったり、切れ目を入れたり、あらかじめ軽く湯がくなどの下ごしらえによって、衣も種も適度に揚がるようにしないといけません。
また同じエビやイカでも種類はもちろん、大きさ、保存状態、食べ方によって引くほどやらなくてはいけないことが変わります。更にここに上で紹介した磯辺揚げにするときは、とか、かき揚げを作るときはと衣が変わります。
そして一般的に何で食べるかについて知識が要ります。天つゆを作るとなってきたら更にもう一仕事覚えねばなりませんし、このてんぷらはカボスを絞り塩で召し上がるのが、とかコチラは天つゆの薬味にアレを、コチラのてんぷらは天つゆの薬味にコレを使うのが当店のオススメです。とか・・・。
極めるには奥が深い、さすが食べ物や料理に関しては国民の殆どがオタクといわれる我が国の料理ですね。醤油と味噌だけが調味料の国と思う方もたまにいらっしゃるそうですがそういう方にも是非日本料理の奥深さを知っていただきたいものです。
ちなみにご家庭で作るには市販のてんぷら粉の袋に書いてある通りに衣を作り、油をとりあえず170度まで温めて(衣を落としてちょっとして揚がるぐらい)、ネタの食えないところを取って衣を着けてあげるだけでもスーパーで売っているものより美味しいものが出来上がります。
手作りというブランドと揚げたてというアドバンテージは何者にも勝りますのでご家庭でもたまには気合を入れて是非お試しくださいませ。
新庄純次でした。
2015-04-21 16:39
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