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モツ鍋風モツ煮込み……え?おかしいこといってるかな? [自作料理:煮込み料理]
皆様こんにちは
新庄でございます。
作り方から行きます
①キャベツから芯を切り出し、大きめにカットして一個分鍋に入れる
②キャベツひたひたまで水を入れ、予め下湯でしておいたモツを入れる
写真のものは豚の小腸を使っております。別に牛でも良いですし、どのモツを使ってくれても大丈夫です。寧ろ色々なモツを使って作ったほうが新庄的にはお勧め
③30分ほど煮込んで砂糖、塩、酒、味噌、醤油で味付けし、摩り下ろしたジャガイモを入れる
トロッと下舌触りと濃厚な味になりますが、入れすぎると別物になりますキャベツ一個、2人前で普通の男爵サイズのジャガイモ2個ぐらいを想定して下さい。
④ニラを4から5等分にし、モヤシと一緒に洗う
⑤食べる前に④を入れて一緒に煮込み、ニラに火を入れる
生まれた時代はそんなに古くはありません。第二次世界大戦後に九州地方では「くず肉とニラをアルミ鍋で醤油味に炊いたもの」が食べられていたそうで、それがルーツとなっております。
まぁくず肉と言うと聞こえが悪いですが、モモとかロースとかそういう良く聞く名称の部位以外の切り落としやモツなどの「スーパーでパック詰めで売られて無い肉」、の事を指したスラングみたいなものです
このモツ煮の原型が作られだした1960年代にはごま油で唐辛子を炒めてもつを入れてから各種調味料で味付けしてネギ類を入れた「すき焼き」みたいにに食べられていたそうです。
ていうかコレで既に完成しているんじゃないか?と思ってそのように作ってみたら「コレで良いじゃない」と言うほど美味しかったです今度それも写真取ったら記事にします
ちなみにどうも聞くところによると炭鉱で働いていた朝鮮半島の人々が作り始めた物であり、もともとこうした料理法はそうした人たちが働いていた炭鉱地区と、クズ肉を作っている一部の肉屋さんや屠殺場近辺でしか食べられていなかったようであまり世間に認知されていなかったそうです。
今でこそ博多料理として豚骨ラーメンに並ぶ料理として扱われていますが「福岡市近辺の郷土料理」と当時は言えるような料理ではなかったようです
このモツ鍋が注目を浴びるのは1992年に東京に博多風もつ鍋店がオープンしてからの事になります。安くボリュームがあって酒によく合うなどもあり、丁度崩壊を始めたバブル景気の風潮もあって、九州で作られだしたという事を知らない九州の人がいると言う変な形で広く知れ渡るようになったそうです。
博多風モツ鍋、とは言うもののそれまで作られていたのとは少し毛色の違うとんこつラーメンを連想させるような色合いと風味で東京で作られだしたものが
「そうか、これウチの地方の料理だったのか……」
として福岡市・博多地区でもモツ鍋が一般的に受け入れられるようになったんだそうです
ちなみに説明を聞いても読んでも良く分かりませんがモツ鍋発祥のお店の話としてこんなものがウィキペディアに乗っていました。
【福岡の和菓子店だった「万十屋」の松隈ハツコさんが戦後和菓子の材料である砂糖などが手に入りにくくなり 和菓子の製作が難しくなったため、当時唐津から福岡に売りに来ていたモツを使い鍋物として売り出したのが 福岡のモツ鍋のルーツとも言われ、現在万十屋は福岡のモツ鍋発祥の店とされている。】
……分かりますかねこの説明?私にはどういう事なのかさっぱりです。なぜ和菓子屋さんが突如鍋物を作って売り出すお店に転進したのかが特に分かりません詳細を知っている方は教えて下さい
そんな風に始まったモツ鍋、今ではその料理法もちゃんと確立されていて
①ダシに醤油や味噌で味つけしたスープを使う
②下処理したモツを使う
③それ以外の具はキャベツとモツの匂いを消すためのニラとニンニク。そして鷹の爪を使う
とした王道スタイルがございます。
もつと野菜を食べた後には、残った汁にちゃんぽんの麺を入れて「締め」とするのもこの鍋の確立されたスタイルで九州っぽさがあります
とまぁ、こんな感じで今の地位を気付いたモツ鍋、寒くなって来たこの時期にお勧めですのでぜひご賞味くださいませ
最後に最近の恒例のアレをやって終わります。
面白かった、これからも精進せよ、雑学ためになりました。
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新庄純次でした。
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