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チヌって言って伝わりますか?黒鯛と言うヤツです。 [自作料理:焼き物]
皆様こんにちは
新庄でございます。
なんだか台風の影響なのか今日は一気に肌寒い一日な気がしますね一気に涼しくなったと見せかけてまたいきなり真夏日とかはせめて止めてほしいものです
まぁ自然現象に文句つけても始まらないので今日の晩御飯は温かいものにしようと思います明日のブログの内容が暑苦しくても嫌わないで見てあげて下さい(笑)
さて今日の晩御飯よりも今日の写真のお料理を紹介いたしましょう「黒鯛のムニエルバターソースがけ」でございます
それでは早速作り方から
①三枚におろされた黒鯛の骨を可能な限り毛抜きでつまみとって小麦粉を薄くつける
骨とりはメンドクサイと思う人もいるとは思いますのでやらなくても良いです。
②多めのオリーブオイルで皮の方から焼き始め、焼きながら軽く塩・胡椒
③焼きあがったら黒鯛を別の更に移しフライパンにバター、チキンスープ、塩を加えてバターソースを作る
チキンスープはかっこつけて言いましたがもも肉を少量の水と酒で茹でたときの汁です。市販のコンソメスープの基でも良いです。
④バターソースを黒鯛にかけてプチトマトを皿に乗せバジルを振って完成
簡単お料理ですね、もちろんチキンスープを取った鳥肉もちゃんとBBQソース和えにして美味しくいただきましたよまぁチキンは昼ごはんでしたけどね(笑)
バターソースのマイルドで優しい感じの塩味とタンパクでちょっと風味のある黒鯛の身がマッチしていてとても美味しいですよ
大きかったので期待していましたが、期待通り良い黒鯛さんだったみたいでへんな臭みもなく、磯の香りと言うか何と言うかアノ独特の匂いがする美味しい個体でした
特にお勧めの商品と言うのもないのでさっさと雑学に入ります。もちろん今日は黒鯛さんについてです
タイトルにも書きましたが日本ではチヌ(茅渟)という別名もよく用いられる黒鯛は、スズキ目・タイ科に分類される魚の1種で東アジア沿岸域に分布する大型魚で、食用はもちろん釣りの対象として人気があります。
まぁ夏の名物的な魚と言えば名物的な魚ですが、悪食で敏感な魚の割りに環境適応性が高いので沿岸の港湾などに多く生息しており「日本の何処でもいる」イメージがある魚です。
元々、普通のタイ科の魚に比べ磯などに居つく傾向が有るようでえらく雑食で、はと顎が強く貝だろうと雲丹だろうと食べるヤツでその食性からかやや癖のある味がしますので好みがありますが、綺麗な海域の個体は良い意味の野趣がありますただし、黒鯛はその何でも食べる性質と、どこにでも居るという事もあり、生息環境が悪いところの黒鯛となると元々の磯臭さとは別の種類のヤバそうな臭さもするので、なかなか食べる気になれないと言う釣り人、漁師も多くて美味しく食べるなら臭み消しが必須で、どこで育ったかも分からないものは怖すぎるので、めんどくさくてキャッチアンドリリースされることもしばしば……。
まぁ海のブラックバスみたいなヤツだと思っていただければ良いかと思います。海がきれいなところばかりだったらこんな扱いになることもなかっただろうちょっと可愛そうな魚ですね
黒鯛はタイ科の大型魚としては珍しく水深50mくらいの浅い沿岸域に生息しており、夏は水深1-2mの浅場に大型個体がやって来ることもあるので夏の時期によく釣ったり銛で突かれたりします。
海の魚だと思いきや河口の汽水域にも生息している事がありますし、河川の淡水域まで遡上することもあるため、能登地方では川鯛とも呼ばれているそうです
とにかく環境への適応力が高く、逞しい子で岩礁から砂泥底まで見られ、汚染海域もなんのその東京湾や大阪湾などの工業地帯の港湾にもかなりの数が多く生息しています。まぁ粉の逞しさのせいでおいしくなさそうなヤツと思われているんでしょうがね
黒鯛はだいたい生後1年で体長10cm、5年で25cm、10年で40cmほどに成長しますが、マダイ南下はもっと早く大きくなるので意外と成長が遅い魚だと言えます。まぁそれでも大型魚なんですよコレが
丁度今ぐらいの夏から秋には先程触れたように海岸域に上がってきますのであんまり大きくない全長10cm足らずの黒鯛を肉眼でも見ることができます。スーッと泳いでいるなぁと思ったら突如ピタッと停まるのを繰り返す姿はまるで達磨さんが転んだ状態です。昔子供の頃見た時にこっちの視線に気がついているんじゃないのかこいつと思いましたがどうも餌を探す時の動きらしいですアレ。
こいつはなんでも食べるのですが、元々は他の魚貝類を食らう肉食魚です。他の小魚はもちろん蟹、海老などの甲殻類も貝類もものともしない顎と歯がコイツにはあるのでコイツがもし人を襲うようになったらとてつもなく危険な魚になることでしょう
ちなみにこの黒鯛もう一つ大きな特徴がありまして、なんと成長によって性転換する魚としても知られています
じつは性転換する魚は結構いてメスがオスになるのが一般的ですが、クロダイを含めたヘダイ亜科と言う仲間はオスがメスに性転換する魚として有名です。もちろん全てがメスになるわけではないですがそれでもメスになるオスがいる結構珍しいタイプです。
ここまで書いておいてから見返してみるとなんかあんまり食べたくない魚に見えてきてしまいますが、身はタイの仲間らしく歯ごたえがある白身で、特に旬を迎えた夏頃のものは昔からマダイにも劣らない旬のもので美味とされております。
やや磯臭いと言うかなんと言うか独特の匂いがまた逆に良いのですが、それがちょっといやと言う人もいますので刺身、あらい、となってくると人を選びますが、ムニエルやアクアパッツア等の洋風料理で食べると人を選ぶこともなく美味しくいただけます
まぁあんまり売られているものでもないですが、もし海釣りに行くような趣味をお持ちの方がご家族にいらっしゃいましたらこの時期が旬ですので是非に調理してみて下さいませ
最後に最近の恒例のアレをやって今日は終わります。
面白かった、これからも精進せよ、雑学ためになりました。
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新庄純次でした。
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